兄弟共に、歌や楽器の演奏に、日々練習を重ねます。
私は、最初の手なれない練習風景から、次第になめらかな音の運びになってゆく様子を、じっと聞いているのがとても好きです。
練習中の音を聴きながら、
いつもつまるところ、音がうまく取れないところは、やはりくりかえして自分に教えこむしかないと思い
ますが、当の本人にとってはとても面白くない作業です。
そんなときこそ、
「何回もやってみて。絶対うまくなるよ。練習してる音を何回も聞きたいから」
と、応援します。
例えば、
うまくいかないところだけを抜き出して、繰り返してみる。それが1小節でも、まるで壊れたおもちゃみたいに、何回もやってみるんよ。
そして、できてきたら、音符を少しずつ増やしてみたら?
と言ってみる日もあれば、
昨日よりうまくなったね〜、やっぱり練習しただけあるね。
というと、「えー、ホント?」と信じられない様子。
聞きながら、私も集中して、メロデイやタイミングを一緒にたどっていくと
わかってくる。
確かに上手になっている。
そんなやりとりをしながら、自分で練習する時間をしっかり持つようになり、
「今日の練習はここまで。」の、区切りが自分でつけられるようにはなれば、うまく軌道に乗ってきている。
このプロセスって、人が何かを習得したいとき、必ずしていることだ。
覚えたいという気持ちがあればこそ、心ある応援と共に成長していく様子は、みんな一緒なんじゃないかな・・・。
応援をして、頑張っている様子から、勇気を与えられる。
私も、がんばろーっと、気持ちのテンションが上がる。
そんな連鎖をたくさん生み出して行ける、仕事をしていきたいと思う。
じーっと、見ていたくなる、おもちゃ。お気に入りでした。 |