2016年7月12日火曜日

無くしたら困る

私が学生だった頃、手に職を持ちそのライセンスを生かして働くことが将来的に必要だと両親から教えられました。
幼少の頃から興味があったと言うこともあり、歯科衛生士になりましたが、いざ免許が取れたものの実際現場で働くには技術では補いきれない広い知識と行動力が必要になります。

約10年ほどブランクがあり現場に復帰したわけですが、その間に子育てをし、人間の成長について実際の生活面からも多くを学びながら成長しました。

女性が子どもを産み育てると言う経験は、その人の人生に大きな学びと感動をもたらしてくれます。

同時にそれまで思いもよらなかった当たり前の事が、一つ一つ積み木を積み上げるように、形作られていくようで、あらためて自分たちの忘れ去っていた重要を、わが子で呼び起こすような気さえします。

仕事柄、歯に焦点をあてると、生まれた時は、ほとんどの人は歯が生えていません。
無歯顎ですが、赤ちゃんはそれで困っていません。

その後、3歳を目安に、1回目の乳歯が生えそろい、12歳を目安に、2回目の永久歯が生えそろいます。

3回目は・・・もうチャンスはありません。


という事は、12歳、小学校6年生以降に、自分の歯は後、何年存在する必要があるのか?、を自覚する必要があります。

何故ならば、50から60歳くらいになると、

「もう一回生えてこないな・・・。」

と、願ってもかなわないお願いをよく聞くからです。

歯みがきをしていたら、歯は一生残せるでしょうか?
素晴らしい腕前の治療を受けていたら、大丈夫でしょうか?
遺伝だからと、仕方が無いことなのでしょうか?

原因をなにかのせいにするよりも、毎日使って汚れた歯をお手入れし、体の一部としての口の中と、考えれば、自分の体の「お疲れサイン」も口の中に現れることもあります。

歯ぐきが腫れる
血が出る
口内炎がよく出来る
歯が浮いた感じがする・・・

働き盛りで、無理を通してしまう40代から特に多く見られる症状です。

「この程度なら‥」と、緊急な痛みが伴うことは、ほとんど無いためか、体からのサインをすっかり見逃し続けてしまうと、ついには「3度目の正直」、な気持ちになるのでしょうか?

なくしたら、急に困るんですよ。
お疲れさま、今日もキレイに。

自分のお手入れは、自分で気づかえるよう、そのすベを、
次世代の子どもたちにも伝えていきましょう。


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