2015年7月1日水曜日

求める情報 その2

生えたての新しい歯を守る為にも、そのための情報はよく出まわってます。
「仕上げ磨き」という言葉もかなり定着し、あれこれと行動に移す人も増えているのだろうと、薬局などの歯ブラシを置いてあるコーナーを見れば、社会的需要がわかります。


未就園児をもつ、親子が集う場では、
この仕上げ磨きを我が子にもしてみるが、うまくいかないという声、良く聞きます。
さて、なぜうまくいかないのでしょうか?

さあ磨くよ〜、歯と歯ブラシがあれば大丈夫?
仕上げ磨きというと、お膝の上に子どもが寝っ転がって、大きい口を開け続けてくれる子どもの歯を磨くというスタイルはよく見ますね。

確かに、こうすると口の中も安定してよく見えます。

「じゃあ、うちの子にも!」と、意気込みたいところですが、さて、あなたならどのように取り入れますか?



上手くいっている状態を見た時、「やってみよう!」と真似ることはとても良いことです。それに伴い、「はたして、その準備が出来ているか?」と考える事も、セットです。
ここで、疑問。
自分以外の口を触る事ってそうないですよね。(専門家はここのところが実に麻痺しています。)

専門家は繰り返しの教育と訓練により、日常生活の一部に近い感覚になっています。
だけど、専門家になる前は、口の中なんてどこをどう触っていいのかわからなかったと思います。

この初心の感覚を、
        
        また思い返して、
             想像し、
               できるようにどう伝えたらいいか考え、
                               

さらに、相手に合う言葉を選びながら、チューナーをあわせていきます。



歯ブラシを持つ前に準備しておくことがあります。

普段、保護者さんが、わが子を良く観察しておこくことです。
どんな時に、どういう反応をする、好きなこと、嫌がることなど、ありのままをよく見ておきます。
そして、自分の口でも実際、試してみてください。
口の中を触って、痛いところ、歯ブラシが入ると不快なところ、どの程度まで、どんな具合で歯ブラシを入れても、こすっても大丈夫なのか?
唇はどこまでひっぱれるのか?など。大人と子どもでは、口の大きさも全然違うので、これは、参考にするための練習です。
そして、実際試していきます。

もし、うまく行かない時、

子どもは、それがなぜ拒否したいのか?どこが、嫌なのか?事細かに説明してくれません。
歯ブラシをかんでその動きを止めたり、口を開けてくれなかったり、自分で歯を磨く以外は、させてくれなかったり・・・
眠いのかもしれないし、理由はいろいろあると思います。

仕上げ磨きは、大人と子どもの共同作業です。抑えつかけたり、「そんなことしたら、むし歯になるんよ〜」と、大人側の過去のつらい記憶たっぷりで、追い掛け回さなくとも、
そもそも、食べたら汚れるものなのです。

外遊びをして、泥だらけの手を洗うのと同じ感覚でいいのです。

だから、1本しか歯が生えていなくても、汚れは立派に付着します。

仕上げ歯磨きをする方と、される方にはお互いのすり合わせをしながら、少しづつレールに乗っていけばいいのです。小さな納得の繰り返しが習慣となって形になっていきますから、気負わずに、たくさん観察した保護者から出たアイデアをどんどん取り入れて試して行って欲しいです。

ちなみに、私が過去に試したものは

(歯がない時から)キレイキレイしようね〜と言いながら、歯茎をなでる
歌をうたう
当時好きな絵本の、キャラを口に中に登場させる。(汽車が、シュッシュッ、ポッポ・・ゴーシゴシ)
パペット人形をはめて磨く。
子どもによって、反応は様々、うまくいった日もあり、もうちょっと磨いておきたいところを残して終わる日も多々ありました。


しかし、これだけは自身をもってください。
自身の観察から、考えだしたこと。
それはよく観察した人がその子どものことを、一番良くわかっているという事です。



まさに、二人三脚、ぼちぼちいきましょう。













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